黒人ドライバーが白人警官に撃たれた直後の動画を見て感じたこと

黒人が射殺された抗議集会の場で多数の警官が狙撃されたというニュースを聞いて、発端となった動画(ライブストリーム)の録画データを見てみました。

YouTubeにはライブストリームという機能が搭載されていて、誰でも簡単に生放送が世界に配信できるようになっています。もしかしたら、「ニコニコ生放送」のようなものと説明した方が分かりやすいかもしれません。

この機能を使って、黒人運転手の助手席に乗っていた女性がライブストリーム動画を生配信したらしいのです。

この時、奇しくも別の黒人が警官に撃たれたという事件がこの事件の前にも起こっており、米国内で感心が高まっているタイミングでした。彼女はこの現場の映像を世界に配信すべきだと判断したのでしょう。同乗者が撃たれた直後、スマホで配信を行いました。

報道も合わせて考えると、状況的には以下のようになっているみたいです。

 

「車の故障で警官が黒人の車を呼び止めます」

「黒人男性は車を止め、警官は男性に免許証の提示を求めました」

「財布に入った免許証を見せるためにポケットに手を伸ばしながら、黒人男性は『銃の所有許可証を持っている』と言いました」

「銃の存在を示唆され驚いた警官は慌てて銃を抜き、『手を(ポケットに)伸ばすな! 手を上げろ!』と叫びます」

「黒人男性は財布を見せようとしましたが、黒人男性はそのまま撃たれてしまいました

 

動画を撮影するのではなく救命しろと言いたくなりますが、勝手なことをすればこの女性が撃たれる可能性もあるでしょう。(動画の撮影も勝手なことですが・・・)

動画の中で、警官は「手を(ポケットに)伸ばすなって言ったんだ! 手を上げろと言った!」と叫び、酷く動揺している様子です。実は、アメリカではこれと殆ど同じ流れで、「本当にドライバーが銃を抜いて警官を撃つ」という事件が度々起こっています。

このケースで警官が銃を撃ってしまったとしても、正当防衛として認められてしまうでしょう。毎日の様に警官が撃たれる事件を聞いている警官としては、職務質問も命がけです。

しかし、問題は「銃の存在を確認せずに撃ってしまったこと」にあります。黒人サイドとしては、「黒人だから凶暴だ。黒人だから銃で警官を撃つ」という先入観が警官にあったから、「銃を見る前に撃った」と思えてならないのでしょう。

確かに、「財布を出す前に銃のライセンスを教えた」ことや「警官が銃を出してすぐに手を上げなかった」という点で黒人の側にも非はあるのかもしれません。それでも、非武装の市民が撃たれるという事件が妙に「黒人に多い」のも事実です。

動画では銃を撃った警官の方もかなり動揺しており、「撃ってしまった」という感情が声や構えた銃の震えから伝わってきます。見下すような差別意識だけではなく、白人警官が「偏見によって黒人に対して強い恐怖心を抱いている」ということも、十分に考えられるでしょう。

差別意識を無くすだけでは問題は解決しないでしょう。銃社会に差別と貧困が混ざり、問題が複雑化しています。白人であっても、本当に怪しい動作をすれば撃たれます。

私も(白人ではないですが)米国の大学では「警官の言うことに従わないと本当に撃たれる」と説明を受けました。「急な動きは避け、ポケットなどに手を入れる時にはくれぐれも注意しなさい」と言われたことがあります。実際に米国の警官と話した事もありますが、「指示に従わない事」に対してかなり敏感な印象を受けました。

警官サイドの教育改革も急務ですが、市民の側も「警官とのつきあい方」みたいななのを学ぶ必要があるかもしれませんね。

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黒人ドライバーが白人警官に撃たれた直後の動画を見て感じたこと” への2件のフィードバック

  1. 銃社会で銃の所持がわかった頃には遅いでしょう。取り出す振りで銃を抜くこともある。
    常識的対応は警官に財布の場所を伝えて取り出してもらうことです、アメリカでは。

  2. そうですね。警官への対応についても教育を行っていかないと、非武装市民への発砲事件はなくならないでしょうね。

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