ポケモンGOの問題を解決しつつ、チャンスに繋げる方法は沢山ある

ポケモンGOが日本でも始まり、早くも「敷地内に侵入してトラブルになる」なんてことが起きているらしい。予想されていた事ではあるものの、実際のところ、これは比較的簡単に解決される問題だ。


GPS情報からポケモンの出現が決まる

まず、ポケモンGOではGPS情報からポケモンの出現情報が決まるようになっている。しかしこれは逆に言えば、アプリ側で「ポケモンが出ても良い場所」と「出ては行けない場所」を定められるということを意味している。

現状どこでポケモンを捕まえるかはユーザー側に委ねられているため、ポケモンを捕まえるために進入禁止区域に進入するような自体が起きているが、「申請すればポケモンが敷地内に出なくなる」というシステムを作ることは十分に可能だ。

申請側がGPS情報を使って除外エリアを特定し、GPS情報を送れば良い。後はアプリの定期アップデートで事足りる。

申請が正当なものかどうかまで調べていると手が回らないかも知れないが、小規模の除外エリア申請を無条件で受け入れるようにするのは十分に可能だろう。

もちろん、アプリ開発サイドの負担は大きいが、ゲームシステムそのものを変えるような変更にはならない。既に申請すれば除外されるような対応が行われているが、まだまだ大規模な施設だけであり、小規模施設の除外は後手に回っている様子。

もう少し簡単に除外されるようになれば良いのだが。


ポケモンが出やすくなる場所があれば良い

除外エリアの申請を受け付ける一方で、「ポケモンの出現許可申請」も用意できると良い。

これについてはちゃんと調べる必要があるため許可を出すのは容易ではないものの、ポケモンが出やすくなる場所を設けて、そこにユーザーを誘導できれば新しい顧客獲得に繋がる。既に、「ポケモンを探しても良いですよ!」と謳って客を集めている店舗はあちこちに出てきている。

もしくは、アプリ側に敷地を提供する側が「出資」することで、レアなポケモンが出やすくなるような仕組みが出来れば、大規模な集客が見込めるかもしれない。観光地で行えばその効果は絶大だろう。

既に「アイテムが見つかる」と謳って集客している所も多く、これからポケモンGOの効果で活性化する地域や店舗は増えそうだ。


ポケモンGOが規制される可能性も?

アプリサイドが何も対策を施さないと、最悪「他人の敷地を利用してビジネスに繋げている」という批判も起きかねない。早めに対策が必要だ。

そもそも、特定の場所に行けばイベントが起きるというシステムそのものはかなり前から存在していた。実際、ラブプラスなどが流行った時には提携した店舗(DS向けのWi-Fiスポットを提供)に多数のユーザーが詰めかけたそうだ。

しかし、これは「敷地を提供する場所が協力した」から出来た事。

技術的にはネットに繋げた時点である程度の位置情報を取得する事が可能であり、協力店舗でなくとも無料のWi-Fiスポットを開放しているところならどこでもイベントを起こすことは出来た。それをしなかったのは、少なからず「許可を得ていない敷地を利用したビジネス」に抵抗感があったからかもしれない。

ポケモンGOはアプリ提供サイドだけではなく、ユーザーを受け入れる場所にも大きなチャンスがあるアプリだ。

社会を納得させられるだけの仕組みを早めに整え、地域振興に活かしていけると良い。

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