インターネットとSNSが10年で社会を変えたのだから、人工知能が5年でもっと変えておかしくない

20年前は電話回線でインターネットに接続している人もいましたし、PCの物理メモリは250MBもあれば十分でした。それが今ではインターネットは光回線で、物理メモリは4GBが標準ライン。仕事にも日常生活にもインターネットとPCが必須になり、大きく社会は変わりました。

また、SNSも10年前は学生の小さなコミュニティに過ぎませんでしたが、今ではどのウェブサイトを見てもFacebookのいいねやTwitterのつぶやきがある始末。あっという間に情報発信の基本ツールとなりました。

はっきりいって、どれも10年前や20年前には想像もつかなかったこと。技術の進歩による社会の変化は本当に早いです。

そんな中で、インターネットとSNSのビックデータをベースにした人工知能の技術開発が飛躍的に進んでいます。5年もすれば人工知能が社会を変えてしまうかもしれませんません。

5年は早過ぎるんじゃない? 
と思うかもしれませんが、そのインターネットやSNSを活用しながら人工知能が社会の中に入ってくるのです。

今の人工知能はそれほど進歩していません。まだ始まったばかりで、本当に大きな変化があるのはこれからでしょう。しかし、小さな変化でも容易に複製が可能な人工知能であれば社会は変わります。

誰にでも実感しやすくて簡単な例にウェブサイトのお問合せサービスがあり、トラブルがあればまさに24時間リアルタイムで応答してくれるようになります。今でもチャットや電話で応対してくれていますが、相手が人間だと「面倒かけるほどのことじゃない」と考えるでしょう。それを気にせず問い合わせが出来るようになります。端的に言えばSiriやCortanaのメーカー版ですね。

ようするに、「電源がつかなくなった」と聞けば、「コンセントは刺さっていますか?」と聞かれ、「刺さっている」と答えると「リセットしてください。リセットの仕方は・・・・」となるわけです。よくあるサポートセンターのワンシーンですね。

小さな変化に思えますが、こういったサービスは比較的簡単に導入が可能です。パッケージさえあれば応対マニュアルはサポートセンターのマニュアルを流用できますし、よくあるQ&Aページと作り方は似ています。変化は小さいですが、簡単に広まるので「サポートサービスのスタンダード」になる可能性が高いです。

そうなると、「利用者は困ったらいつでも問い合わせが出来る環境」を手に入れられます。トラブル解決もスムーズになりますし、今までに比べれば圧倒的に多数の情報が利用者から提供されるようになって開発サイドも捗るでしょう。

そして、ノウハウが蓄積されるにつれて「口頭やチャットで困ったことを伝えると解決策を教えてくれる」のが当たり前になり、最終的には製品に搭載され、複雑な操作が口頭やチャットで出来るようになるはずです。

つまり、Google、Microsoft、Appleらが開発している人工知能が製品レベルになって市場に出回わるだけで、製品の使い方が根本から変わるということです。口で頼んで製品が答える。すでにスマホでは普通ですし、あちこちで導入されています。5年もあれば本当に当たり前になるでしょう。

そして驚くべきことは、これがあくまで「人工知能の数ある活用法の1例に過ぎない」ということ。これ以上の想像もできないような変化がいくつも起こるかもしれません。

カテゴリー: Blog

コメントを残す