名探偵コナン、NARUTO、ワンピースの映画の興行収入を比較してみた

名探偵コナン、NARUTO、ワンピースといえば90年代に少年誌で連載が始まった人気漫画です。アニメ化もされ、定期的に劇場版が制作されています。

どれも子供から大人まで楽しめる作品で、推理アクション、忍者バトル、海賊バトルとそれぞれジャンルが違います。劇場版はアニメや漫画と違ってオリジナルのストーリーで作られる事が多く、あまり興味のない人も多いようですが、人気はあるのでしょうか?

名探偵コナン劇場版

名探偵コナン 時計じかけの摩天楼  11億円
名探偵コナン 14番目の標的  18.5億円
名探偵コナン 世紀末の魔術師 26億円
名探偵コナン 瞳の中の暗殺者  25億円
名探偵コナン 天国へのカウントダウン  29億円
名探偵コナン ベイカー街の亡霊  34億円
名探偵コナン 迷宮の十字路  32億円
名探偵コナン 銀翼の奇術師  28億円
名探偵コナン 水平線上の陰謀  21.5億円
名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌  30.3億円
名探偵コナン 紺碧の棺  25.3億円
名探偵コナン 戦慄の楽譜  24.2億円
名探偵コナン 漆黒の追跡者  35億円
名探偵コナン 天空の難破船  32億円
名探偵コナン 沈黙の15分  31.5億円
名探偵コナン 11人目のストライカー  32.9億円
名探偵コナン 絶海の探偵  36.3億円
ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE  42.6億円
名探偵コナン 異次元の狙撃手  41.1億円
名探偵コナン 業火の向日葵 44.8億円

名探偵コナンは最初の映画の興行収入が一番低くて、それ以降は順調に増加している結果になりました。「時計じかけの摩天楼」などは、テレビでも放映されていたので見たことがありますが、一番収益が少ないというのが意外な結果になりました。

そして、ここ最近の3作品に至っては40億円超え。後述するワンピースやNARUTOでも40億超えは珍しいことから、名探偵コナンは「安定して人気のある」コンテンツであることがわかります。また、収益が増えていることからしても、年々「ファンを増やしている映画」と考える事もできるでしょう。

私の年代だと大人になるにつれてフェードアウトして見なくなった人が多いので、この結果はかなり意外です。知人の一人などは、「今時コナンなんて人気無いだろ」なんて言っていました。完全に間違いですね。

ワンピース劇場版

ONE PIECE 21.6億円
ONE PIECE ねじまき島の冒険 30億円
ONE PIECE 珍獣島のチョッパー王国 20億円
ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険 20億円
ONE PIECE 呪われた聖剣 18億円
ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島 12億円
NE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵 9億円
ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち 9億円
ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜 9.2億円
ONE PIECE FILM STRONG WORLD  48億円
ONE PIECE 3D 麦わらチェイス 7.9億円
ONE PIECE FILM Z 68.7億円

興行収入が一番低いのが「麦わらチェイス」ですが、これは30分の短編映画なので当然でしょう。ワンピースは興行収入が10億を切る映画もある一方で、最高は「FILM Z」の68億円。当たり外れが激しいコンテンツなのかもしれません。

とはいえ、「エピソードオブアラバスタ」と「エピソードオブチョッパー」は、本編内容の一部を切り取ったもの。ストーリーを知っているから見ないという人もいるはずなので、収入が少ないのも納得です。ちなみに、「STRONG WORLD」と「FILM Z」は原作者が深く関わっているということもあり、それが人気に影響しているのかもしれません。

ナルト劇場版

NARUTO -ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!! 13.7億円
NARUTO -ナルト- 大激突!幻の地底遺跡だってばよ  11.8億円
NARUTO -ナルト- 大興奮!みかづき島のアニマル騒動だってばよ 不明
NARUTO -ナルト- 疾風伝  12.1億円
NARUTO -ナルト- 疾風伝 絆 11.6億円
NARUTO -ナルト- 疾風伝 火の意志を継ぐ者 10.2億円
NARUTO -ナルト- 疾風伝 ザ・ロストタワー 10.3億円
NARUTO -ナルト- ブラッド・プリズン 不明
ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE- 14.8億円
THE LAST -NARUTO THE MOVIE- 20億円
BORUTO -NARUTO THE MOVIE- 26.2億円

コナンやワンピースと比べると若干興行収入が少なめでしょうか。収入の多い「NARUTO THE MOVIE」の三作は原作者が深く関わっている映画であり、やはり「原作者が関わると人気が出る」ようですね。

ただ、ナルトの場合は海外人気が無視できません。ワンピースやコナンに比べると、ナルトは海外でもしっかり収益を上げる事が多く、全世界レベルで見れば両者と互角以上の人気があるといえるでしょう。

何故コナンが一番人気なのか

それぞれの特徴をまとめると、

安定して収益を上げる「名探偵コナン」
爆発的ヒットの潜在力を持つ「ワンピース」
海外でも人気の高い「ナルト」

のように言えそうです。

劇場版シリーズ全体で考えるとやはりコナンがトップです。この理由は色々考えられますが、ワンピースやナルトは原作ストーリーに一つの繋がりがあるため、原作者が関わらない劇場版ではあまり本編に関わる内容を入れられません。物語作りにどうしても制限が入るのです。

その一方で、名探偵コナンは原作自体に本筋に関わらないエピソードが沢山あり、事件ごとに完全に独立した話を作ることができます。さらに、いい意味でも悪い意味でもコナンの時系列は崩壊(サザエさん状態)しているため、ストーリー的な矛盾が気にならないのも強みでしょう。つまり、物語作りにあまり制限がなく、映画スタッフは自由に話を作れるのです。

まあ、純粋にコナンの「キャラクター」や「世界観設定」などが初めての人にも入りやすいというのもあるでしょう。全くコナンを知らなくても、いきなり映画に行って楽しめるということです。他にも、人気俳優・女優の起用やコラボ作品など新しいアプローチで映画を作っており、マーケティング的な観点からもかなり強力なコンテンツです。

毎年のようにコナンの映画が作られてますが、まだまだ新しい映画が作られそうですね。

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