日本は動物達の国だった?自然環境について全く知らない私達

春が終わり、熊が冬眠から動き出すと熊の被害が増えてきます。その原因として挙げられる事の多いのが自然破壊などで、駆除をしようとすると駆除のし過ぎと批判されることがあるようです。そんな中、森林ジャーナリストのコラムで面白い解説を見つけました。要するに、数が少ないと見られていた一部の野生動物が実は増えているんじゃないかという話。

もちろん、森林減少や環境汚染による変化で一部の動物の絶対数が大幅に増減しているのは普通に考えられる事。しかし、ポイントになるのは「実態が全く把握できていない」という点でしょう。考えてみれば、私たちは科学の急速な発展ほど自然環境についての理解できていないように思います。

科学技術の発展は凄まじく、人間の活動については知らないことは無いのではないかというほど。それに対して、自然環境への理解はかなりお粗末です。

地震の予測やメカニズム研究は科学大国日本を持ってしてもまだまだ未解明な部分が多く、地球温暖化現象ですら懐疑論が元気なまま。完全に理解しているとは到底言えません。ましてや、野生動物の生息数なんて全く分かっていない言っても良いのではないでしょうか。

大半の野生動物は人間を恐れているので、人が森に入ると逃げていきます。そんな野生動物の生態を調べるには、森に詳しいプロが静かに入り込み、その姿や痕跡を調べながら動物の生態について推測をしていく他ありません。

推定生息数なんて、悪い言い方をすれば「この辺りにこれだけの痕跡が残っているなら、ざっくりこのぐらいだろう」と適当に予測しているだけです。衛星やヘリに搭載されたハイテク機器を使って数えているわけではありません。

将来的にマイクロマシーンでも使って森全体をくまなく調べられれば別ですが、人間がまともに動けないような森の奥深くの状況なんて専門家だってわかりません。にわかには信じられないでしょうが、日本国内だって「誰も入った事のない森」なんてものがあってもおかしくないわけです。

都会のように森が減っている地域は別ですが、日本の森林面積の割合は実に全体の7割と先進国で最大。人口密度がやばいやばいと言っていますが、極端な話「人間が住む場所よりも動物の住む場所の方が広い国」なのです。

じゃあ、動物のことなんて気にしなくても良いということではありません。これはつまり、ある意味で「日本は森林動物達の国だった」ということなんです。そこに人間が森を削りながら生活スペースを確保してきたわけで、「こんなに森があるんだから俺達にもくれ」と言われても動物達は困るでしょう。

とは言え、日本の自然環境は工業化が進む途上国に比べればかなり良くなっています。中国で暮らす野生動物に比べれば、日本に暮らす野生動物はまだ快適なはずです。都会の森は減っていますが、田舎に行けば動物たちが暮らす森はまだまだ沢山あります。

加えて、工業化が進みモノで溢れる日本では肉・野菜などの食物が簡単に手に入るようになったため、野生動物の狩猟によって生計立てるのはかなり困難になりました。漁師の数も減り、山菜採りを行う人もかなり減っています。

海外から安価な材木も入ってくるので林業も衰退し、人間が山に入る機会というのは「減ってしまった森」以上に少なくなったのではないでしょうか。森林が減ってしまったものの、結果として人間達は森に対する興味を失い、動物たちの楽園が築かれている可能性はあります。

そうして、動物たち生息数が知らないうちに増えていった結果、森の動物密度?が上がって食べ物が減り、人里に食べ物を求めて出てくるようになったという推測は確かにありえないことでは無さそうです。

純粋に自然破壊が進んでいるから食べ物が無くなっているという可能性も否定できません。しかし、日本人が自然環境を守ろうと動き始めてから既に何十年と経ちました。そろそろ本格的にその成果について検討してみるべきなのかもしれませんね。

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