「酒も女もタバコもギャンブルもやらずに人生何が楽しいんだ?」と一昔前のオジサンが言うのを聞いたことはないでしょうか? 「飲む、買う、吸う、賭ける」なんて言い方もするのでしょうか? 中には「酒と女」バージョンや「酒とタバコ」バージョンもあります。
この4つは男の4大娯楽だったのかもしれません。現代の若者でこれと同じ価値観を持っている人は少なくなってきていますが、男の本能?に訴えるこの4大娯楽は今でも根強い人気を誇っているように思えます。私も言われた事があるクチですが、娯楽について少し真剣に考えてみました。
4大娯楽以外にも楽しいことは沢山あるのは言わずもがなでしょう。むしろ、沢山の娯楽を同時に楽しんでいる人からすると「4大娯楽だけじゃ全然楽しくない」とか、「4大娯楽が無くなるだけで人生がつまらなくなるなんて退屈な人生」みたいな価値観を持つかもしれません。中には、「4大娯楽は時代遅れ」と考える人もいるでしょう。
そこで、まず4大娯楽以外の「その他の娯楽」について調べてみました。
「その他の娯楽」として挙げられるの事が多いものの1つがコンテンツ産業。コンテンツ産業では、「映画」「音楽」「書籍」「ゲーム」「テレビ」などが考えられますね。コンテンツ産業の他にも、「スポーツ」「乗り物」を含め、各種趣味系を含めた娯楽は数多くあります。
それぞれかなりの市場規模を誇っている人気の娯楽です。市場人口で言えば、「その他の娯楽」の人口の方が多いのではないでしょうか?
しかし、「酒」「風俗」「タバコ」「ギャンブル」ら4大娯楽の金額ベースの市場規模は上記娯楽と同レベルかそれ以上です。「移動手段としての乗り物市場」など娯楽以外の面が強い市場を除けば、4大娯楽の市場は「その他の娯楽」の市場規模を超えかねません。
市場規模の具体的な数値はどこまでを市場に含めるかによって変わるので避けますが、酒・風俗・映像・書籍の市場が大体同じくらいで、ギャンブルの市場は他を圧倒(特にパチンコ・スロット)しています。ギャンブル規制には規制があるにも関わらずこれですので、カジノなどが許可される様になるとまた大きく変わるかもしれませんね。
市場分析の仕方が妥当かどうかの問題はあるものの、4大娯楽がまだまだ「時代遅れ」にはなっていないことは明らかでしょう。ただ、市場人口という面言えば「その他の娯楽」の方が大きいです。一方、個人あたりの消費額は「4大娯楽」の方が上。このことろから、消費の構図がそれぞれ異なっていることは明らかです。
市場規模だけで娯楽の人気を考えるのは妥当ではないでしょう。特に、4大娯楽はどれも多少の依存性があるということを鑑みれば、少数のヘビーユーザーが金額ベースの市場規模を押し上げている形になり、単純な比較はできません。
全く数字を出していないので説得力がありません(実は統計によって数字がバラバラなので参考程度)が、どちらかと言うと「その他の娯楽」を中心に生きてきた側としては、まだまだ大きな市場があるというのは驚きです。
それでも、「その他の娯楽」の規模が拡大しているのは事実であり、既に「4大娯楽」の立場は危ぶまれています。時代の流れは「4大娯楽」から「その他の娯楽」に移り変わっていくかもしれません。
価値観が変わってくる事で、残念なことに「どちらかがどちらかを排斥しようとする流れ」が生まれてしまう事があります。しかし、どちらも多くの愛好家がいる人気の娯楽。互いの価値観を受け入れながら、それぞれの娯楽を尊重できると良いですね。